COLUMN住まいのコラム

地震に強い家づくり

イエタッタ編集部
2023.03.20

日本は世界の中でも特に地震が多い国です。
東日本大震災や特に九州では熊本地震など大きな震災もあり、
地震に強い家づくりがマイホームを建てる際のポイントの一つとして挙げられます。
そこで今回は、地震に強い家づくりについて簡単に紹介していきたいと思います。


地震に強い家の構造
地震に強い家の構造は「耐震構造」、「免震構造」、「制振構造」の三つがあります。

 

耐震構造
耐震構造は建物のつくりを強くして、揺れに耐えられる構造にすることです。
通常、柱と梁をタテとヨコの2方向だけに組み合わせるだけでしたが、
斜めに木材を挟み建物の変形を防ぐ工法や柱などの接合部を固め変形を防ぐ工法などがあります。
こういった工法により、建物全体のつくりを強くすることが可能になります。


免震構造
免震構造は建物が土台に設置されておらず、建物と基礎の間に免振装置を設ける構造にすることです。
免震装置を入れることにより建物が地盤と離れるので、直接建物に揺れが伝わりづらくなります。
耐震や制振よりも費用はかかりますが、3つの中で最も地震に強い家の構造とされています。


制振構造
制振構造は地震の揺れを吸収するダンパーや錘等を組み込むことで建物の揺れを吸収する構造です。
揺れによって生じる建物の歪みをダンパーが吸収することが出来て、建物の損傷を最小限に抑えることが出来ます。
建物の揺れを軽減出来る為、耐震構造よりも効果的で、免震構造よりも費用を抑えることが可能です。


耐震構造のメリット・デメリット
メリット
・建物の倒壊、損壊が少ない

 

デメリット
・揺れが大きい
・建物の上部ほど揺れが大きくなる


免震構造のメリット・デメリット
メリット
・建物の変形が少なく、構造自体の損傷が少ない
・揺れが緩やか

 

デメリット
・長周期の振動に対して共感しやすい


制振構造のメリット・デメリット
メリット
・継続的な振動に強い

 

デメリット
・制振ダンパーの配置によってねじれが生じると余計な負担がかかる


今回は地震に強い家づくりについて簡単に紹介しました。
耐震構造・免振構造・制振構造それぞれ特徴があるので、
自分に合う地震に強い家の構造は何かよく検討して家づくり計画を進めていきましょう。

 

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