COLUMN住まいのコラム

ローコスト住宅とは?

イエタッタ編集部
2022.09.15

マイホームが欲しい時、出来るだけ費用を抑えて家を建てたいと、誰しも思うのではないでしょうか?
そんな時によく目にするのが「ローコスト住宅」。
今回は、「ローコスト住宅」とはどのようなものなのか解説していきたいと思います。

 

ローコスト住宅とは一般的な注文住宅に比べて、安価で建てられる住宅のことを言います。
一般的な注文住宅はゼロから考えて設計しますが、ローコスト住宅では内外装、間取り、設備などがある程度決められており、
いくつか用意されたプランから選んでいくことなります。
規格が最初から決まっていることでコストを抑えた家づくりを実現しており、
自由度は一般的な注文住宅よりは低いですが、限られた予算の中でもマイホームを建てることが出来ます。


ローコスト住宅が安い理由は大きく分けて4つあります。
①材料費
②人件費
③広告費
④設備・仕様・間取りなど

 

①材料費
材料を大量に仕入れることで材料の単価を下げています。

 

②人件費
同じ規格の住宅をいくつも建てることで、大工さんの作業効率が高くなることや、
材料を現場で加工せずに工場であらかじめ材料をカットすることで、人件費の削減をしております。

 

③広告費
全国放送のテレビCM等の大々的な広告は打たずに、
ローコスト住宅ではローカルのテレビCMのみにする等して削減しております。

 

④設備・仕様・間取りなど
ローコスト住宅では間取りや設備・仕様などでもコスト削減しております。
部屋の数を減らしたり、キッチンやお風呂のグレードを下げたり、照明の数を減らしたり、
細かい工夫をすることでローコスト住宅が建てられます。

 

ローコスト住宅と一般的な注文住宅の価格の違いを「坪単価」で見ていきましょう。
坪単価とは、家を建てるときの1坪(タタミ2枚分/およそ3.3㎡)あたりの建築費のことです。
「建物の本体価格」を「延床面積」で割った数値のことで、一般的に家を建てるときの金額の目安として参考にされています。
一般的な注文住宅は50~60万円ですが、ローコスト住宅は30~50万円と大きく費用を抑えることが出来ます。

一般的な注文住宅・・・50~60万円
ローコスト住宅・・・30~50万円

 

〇価格が安い
ローコスト住宅の最大のメリットは、建築費用が安く済むことです。
建築費用を抑えることで、毎月の住宅ローンの返済額を減らせることが出来ます。
住宅ローンの額を減らすことで、日々の生活費に余裕が出来たり、
浮いた分を貯蓄に回したりして将来の為の貯えにもなります。

 

〇建築にかかる期間が短い
ローコスト住宅では、材料を工場で加工しているなどして、現場での作業が簡略化されています。
工期が短い為、時間に余裕がない方にもオススメです。

〇リフォーム・建て替えがしやすい
住宅ローンが少ない分、リフォーム・建て替えがしやすいのも特徴の一つです。


〇家づくりの自由度が低い
ローコスト住宅は、間取りや建具などを何通りかのプランから選んで決めていくので、
一般的な注文住宅よりも自由度は低くなっています。
また、コストを下げる為に標準仕様のグレードを低くされていることもあります。
ただしほとんどの場合が大手メーカーの設備が標準仕様となっているので、
気になる方はきっちりと確認しましょう。

 

〇耐震・耐熱・耐久性が低い
高性能住宅に比べると、耐震性・耐熱性・耐久性は高くありませんが、
ローコスト住宅も建築基準法にそって設計される為、
適正な基準の住宅であることは間違いありません。

 

〇規格外のグレード選択は費用が高くなる
ローコスト住宅は同じ仕様の建具などを大量発注していることで価格を抑えているので、
規格外のグレードの建具を選択すると費用が高くなってしまいます。

 

〇大手メーカーより保証期間が短い
大手メーカーでは30年、長い会社だと60年保証ですが、
ローコスト住宅では保証期間が短いケースもあります。
保証期間については契約前に要チェックです。


ローコスト住宅は価格を抑えられる反面、制限がある中で家づくりをしていく必要があります。
メリット・デメリットを踏まえて、ローコスト住宅に向いている人はこのような人に向いています。
・住宅にはあまり費用をかけたくない人
・シンプルな住宅でいい人
・最低限の設備で妥協できる人

ひとつでもあてはまる方はローコスト住宅を検討してみてください。
ローコスト住宅というと、品質や安全性について不安視している方も多いですが、
作業の効率化や大量仕入れなど、品質には影響しない部分で費用の削減しています。
ローコスト住宅は一般的な注文住宅とは違い出来ることの制約があったり、保証が短いケースもあるのでじっくりと内容確認する必要があります。
価格・間取り・設備など自分の中の優先順位を明確にして家づくりをスタートしましょう。

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