COLUMN住まいのコラム

つなぎ融資とは?

イエタッタ編集部
2022.11.10

前回の土地購入の流れの記事の中で、
つなぎ融資というキーワードが出てきました。
土地購入の流れについてはコチラ(土地を購入する際の流れ)からご確認下さい。
つなぎ融資は住宅ローンの資金繰りの一つとして活用されることもありますので、
今回はつなぎ融資について解説していきたいと思います。


つなぎ融資とは?
「つなぎ融資」とは、住宅ローンが実行される前に必要なお金をローン会社が一時的に立て替えてくれるローンのことです。
通常、住宅ローンは完成した建物を担保に融資されます。家が建つ前にローンが実行されることはありません。
しかし、注文住宅を建てる際は、土地の購入費用や一時金などの費用が必要となります。
こうした費用の肩代わりとなるものが「つなぎ融資」です。


つなぎ融資の利用の流れ
つなぎ融資は、住宅ローンの借入予定の金融機関へ一緒に申し込みをする必要がありますが、
すべての金融機関も提供しているわけではありません。
つなぎ融資を利用する予定の方は、その金融機関がつなぎ融資も扱っているか確認しておきましょう。
審査内容は、住宅ローンを利用するときとほぼ同じです。
審査に通ると資金が融資され、必要なタイミングに合わせて利用できます。
例えば、「土地の購入費用」「着工金の費用」「中間金の費用」などの3回にわけて受け取ることが出来ます。


つなぎ融資の返済のタイミング
つなぎ融資で借り入れた費用は住宅ローンで返済することになっています。
住宅ローンが実行されるまでの間に返済を求められることはありません。
ただし、金融機関によっては利息の返済を求められることもありますので、事前に確認が必要です。


つなぎ融資で発生する費用
つなぎ融資を借り入れる際の契約書には税金として印紙代が発生します。
印紙代は契約書に記載されている金額に応じて異なります。
500万円を超えて1,000万円以下 ・・・1万円
1,000万円を超えて5,000万円以下・・・2万円


つなぎ融資のメリット
つなぎ融資のメリットは、費用を自己資金で準備する必要がないことです。
家を建てる際には土地の購入費用以外にも、税金やローン関連などでさまざまな諸費用がかかります。
すべてを自己資金でで賄うのは大変ですが、つなぎ融資を利用することで手元資金がなくても家を建てることが可能となります。


つなぎ融資のデメリット
つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高いことがデメリットとして挙げられます。
つなぎ融資は無担保の融資なので、担保を設定しない分のリスクがあるので、住宅ローンに比べ金利が高くなっています。
一般的な住宅ローンが0.5~1.5%とすると、つなぎ融資の場合は2.5~4.0%程度になります。

また、つなぎ融資は住宅ローン控除を受けることができません。
住宅ローン控除を受ける条件の一つに、「家の完成後6カ月以内に居住を開始していること」というものがあります。
つなぎ融資は家の完成前に利用ものなので、条件を満たさないため控除の適用は受けられません。


今回の記事ではつなぎ融資について簡単に解説しました。
つなぎ資金を利用すると手元資金がなくても家を建てることが出来ますが、その一方デメリットもあります。
つなぎ融資を使用せずに親や親類などから資金援助してもらうことも方法としてあります。
自分に合う形を検討したうえで家づくりに取り組んでいきましょう。

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